商店会にこだました新作「池袋音頭」

 戦後の復興を経て街の区画整理も漸く終え、東京の副都心としての道を歩みはじめていたこの年、池袋西口の4商店会(ロマンス通り、エビス通り、西一番街、文化通り)は更なる飛躍を期して商業祭を企画。第1回「ふくろ祭り」を開催した。

 みんなで威勢よく、明るく楽しく、歌い踊ろうと「池袋音頭」を新作。豊島・練馬の民踊連の参加も得て、「サアサ ササ池袋音頭でひと踊り」と、商店会は踊りと歌につつまれた。

 明治100年にちなんで仮装コンクールも大成果をおさめた。

「池袋音頭」発表会
「池袋音頭」発表会

池袋音頭 ふくろおんど

  1. ハアー
    今日も一日 チョイト池袋
    明けても暮れても 楽しい都
    はずむ心に 手足も軽く
    心の都 都の袋
    サアサササ
    池袋音頭でひと踊り
  2. ハアー
    おぼろ月夜は チョイト池袋
    私は幸福 幸福の街よ
    袋で知り合って 袋で結ばれる
    揃へ手拍子 足拍子
    サアサササ
    池袋音頭でひと踊り
  3. ハアー
    袋の地下鉄 チョイト池袋
    昔の思影 思いでの 街よ
    通う池袋 希望のシンボルよ
    なぞかけなぞかけ 踊りましょう
    サアサササ
    池袋音頭でひと踊り

 

第1回 昭和43年10月1日・2日
  ● 主な行事

 

  1. 仮装コンクール(明治100年にちなんだ仮装大会)
    1等10万年、2等5万円、3等3万円、4等2万円、5等1万円
  2. 池袋音頭」を作成。
    豊島・練馬の民踊連300人による流し踊りを実施。(18時〜20時)
  3. 4商店会に300本の雪洞をとりつけ、豊島市販跡地では
    アドバルーンと威勢の良い花火打ち上げ

● 費用
 235万円

● 役員
委員長/ 山賀清作
運営委員長/ 加藤竹次郎
副会長/ 森下仁三郎、大野広作、大浦勇、藤平康司
総務/ 早乙女半蔵
企画/ 松本正
会計/ 野村健太郎

 

昭和43年

・西商連・地元町会が地下鉄4号線池袋−成増間の
  早期実現を営団に陳情(1月)
・ロマンス通り商店会会長に山賀清作(4月)
・ロサ会館竣工(10月)

 
 
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